国家戦略特別区域限定保育士試験④

試験がスタートすると、試験官が来て本人確認します。
数カ月前に申し込んだ書類に貼った写真を見ながら
私の顔を覗き込みに来ます。


マスクと老眼鏡をはずして顔を上げるのですが
今回は試験官に気付かないくらい必死で
声掛けしてもらって、ハッ!と驚いてしまいました。


問題は予想以上に難しく
マスクの中「こんなのわからないよ~」と呟いていました。
見直しのための時間が三分の一しか残っていません。
「時間が足りないよ~」


なかには途中退席する人がいます。
「すごいなあ、もう解けたのかな?」
「あきらめたのかな?」
なんて、気が散りながらも必死でした。


あっという間の一時間でした。


手応えなく歩く帰り道
その日最後のコマでしたので
最寄り駅まで大勢がそそくさと
私は旅行かばんも抱えて流れを邪魔しないように
重~い気持ちで黙々と。。。


行きは小旅行気分でウキウキしていたのに
帰りは悲しすぎます。


乗り継ぎながら電車の中でツイッターを覗いてみると
皆さん似たようなお気持ちのようで
「問題用紙抱えて〇〇の海に沈んでやる」
「帰り道の観覧車に乗り込んでエンドレスで回ってやる」
なんて書き込みもあり。
クスッと笑いながらも
どうしてこんなに難しくするんだろう。
国家戦略って何?
保育士増やしたいけれど、壁は高くしておかないとってこと?


何のためにこの勉強をするのか
この勉強が何の役に立つのか
突き詰めたくなる自分を押し殺して
苦手な科目だけ勉強してきたこの数カ月でした。