風が怖い男の子

穏やかなほのぼの君は、そこにいるだけで癒し。
4時にまたまた明日~♬と歌った後も2時間以上残る子どもたちもいる。
さあ、このあとの2時間、どうしようか、と、先生の疲れもチラリと見える。
そんな時、ほのぼの君が大活躍。
そばにいるだけで疲れを吸い取ってくれる。
その効果を思わず言葉にしてしまう先生もいる。
ひいきとかじゃない、誉め言葉ということにしておこう。


うちの園はビルの一階に入っていて、園庭は持たないが、
ビルの敷地内に細い円を描くタイルとアスファルト敷きのテラスがあり、
次々来るお迎えを待つので夕方は公園には行かずテラス遊びが定番。
ぐるぐるとランニングしたり
植え込みの土をほじくったり
ダンゴムシを捕まえたり
子どもってこんなすき間スペースでも楽しそうに遊ぶ。


ビル風は日によってかなり強く吹く。
室外機も風を吹き付けてくる。
そして、ほのぼの君は風が苦手。
夕方のテラス遊びは風が怖くて泣く。


昨日も風が強かったけれど
テラス遊び2度目の私は、ほのぼの君のそんな苦手を知らず。
手をつないで一緒に小走りしていたら
「あれ?ほのぼの君、泣いてない???」
と言われ、私も(・・?)
これまでは髪の毛がなびくくらいの風でも怖くてずっと泣いてたんだときいて
こちらが驚いた。


実は、名前を憶えてほしくて
走りながらこっそり私の名前を繰り返していた。
残念ながら私の名前は年齢と同じく古風で、子どもには呼び辛い。
ついに根負けして、最初の一文字だけ言ってくれるようになったほのぼの君。
風のことも忘れるくらい、しつこく聞かされていたのかも。
名前刷り込み作戦については、秘密にしておいた。
先生たちは不思議がっていたけど、まあ、良かったねってことで。


そういえば一時期、山登りにはまって。
きつくて嫌になってきたら、家族で数字遊びをした。
歩いている順番に、三つ飛ばしで数字を言う。
間違えたら最後尾へ。
次は四つ飛ばし。。。
気付いたら登りきっていた。
ほのぼの君の風克服に似ている。


ちなみに室内に戻り、もう一度自分を指さし、
これだあれ?ってきいたら
ぽか~ん?としていた。


また、しつこく教えるからね。
テラス散歩しようね!


写真はモロヘイヤの花、初めて見ました。